From : 副院長 河野孝則
|夏場の女性の敵!?
毎日毎日、猛暑日が続いています。30度を超えた気温が普通になり、日中になると40度にも達するのではと思うくらいです。
そんな暑い毎日だと外出はなるべく控えたくなりますよね?
クーラーがきいた部屋で、のんびりぐたーっとなりたい気持ちがよくわかります。
本日は、くそ暑い夏に出現しがちな女性の悩みについてお話しします。
男性はあまり気にしていないと思いますが、女性はかなり気になっている人を見かけます。
アレですよ、あれ!
デスクワークをしている方や長時間の立ち仕事をしている方に多いあれです。
「むくみ」です!
むくみの経験はありますか?問うと多くの方が、Yesと答えるかと思います。
まず、むくみって何なの?
症状は知っていても、何ががきっかけでむくんでしまうのか意外と知らない人が多いと思います。
特に痛みを伴うことも少ない為、「足がむくんでるー」と言葉にするだけで終わっていることでしょう。
|むくみの原因とは?
むくみとは、医療用語では浮腫【ふしゅ】といいます。
症状は、足の甲やふくらはぎ、すねの部分が腫れぼったくなります。
指でギュッと腫れている部位を押してみて、凹みがなかなか元に戻らない方は、要注意です。
靴下の跡がなかなか消えない!っていう方も同様ですね。
浮腫の代表的な原因は、内臓系と筋肉系に分けられます。
特に夏場の暑い時期になると、がぶがぶと冷たい水などを飲みすぎて水分過多になっているケースがあります。
暑いことで日頃の活動量が低下しているので体内に取り入れた水分を発散しきれなくなります。
あわせて活動量が低下することで筋肉の使用量も低下します。
特に女性はヒールを履くために、ふくらはぎの筋(腓腹筋、ヒラメ筋等)が上手く使えていない可能性があります。
下肢に貯留した水分やリンパ液は静脈やリンパ管を通り重力に逆らって心臓へ戻ります。
しかし、ふくらはぎの筋が上手く使えていないとポンプとしての働きが低下するので、血液の還流が滞ってしまい、浮腫状態を引き起こしてしまうのです。
ふくらはぎは、第二の心臓と呼ばれています。
しっかりと筋が伸縮すれば二次的に周囲に張り巡っている血管やリンパ管が圧迫・牽引され、還流が促されます。
心臓は常に動いていますよね?止まったらどうなりますか?
全身に血液を送れませんよね。考え方は一緒です。
ふくらはぎの筋が動いていなければ‥‥血液はそこで滞ります。
よって浮腫の完成となるわけです。おわかりいただけましたでしょうか?
くれぐれも、むくみを気にして水分摂取を控えることはやめてくださいね。
熱中症になるリスクが上がってしまいますので!
暑くてグダグダしたいですが、しっかりと汗をかくことも大事です!
適度な運動でより健康に!
- 副院長 河野孝則