From : 副院長 河野孝則
|スマートフォンと現代社会
Apple社の初代iPhoneが世の中に出てきて、はや10年。
当初は…スマートフォン?なにそれ?
大きくて持ちにくい。電話しづらい。普通の携帯でよくない?
これは、あくまで私の印象ですが、きっと当時同じことを思った方が大勢いると思います。
しかし現在、日本国民の60%以上の人がスマートフォンを所有しているらしいです。
20代になると、所有率はなんと90%以上。
確かに、私の周りを見渡してもガラケー所有者はほとんどいませんね…。
70歳を超えたお客様でも、カバンからサッと出てくるものはスマートフォンです。
すごい時代だと思いませんか?
これぞ、まさに技術革命だと思います。
1つの新しいモノが誕生するだけで、それに合わせるように生活スタイルが変化していき、人間の行動さえも変えていく…。
|スマホの使用頻度と身体への負担
非常に便利で、その名の通りとてもスマートですが、みなさん一日どれぐらいスマホを使用していますか?
電話をしたり、メールをしたり、LINEをしたり、YouTubeで動画をみたり、FacebookやInstagramのようなSNSを利用したり…
地図を開いたり、ゲームをしたり、ネットでニュースをみたり…
一日2時間以上スマホを操作している人が全体の何パーセントに該当するかご存知ですか?
約70%です。
数字を見るとかなりビックリするかもしれませんが、一日の自分の行動を少し考えてみれば、納得がいくと思います。
電車通勤時や休憩時間、信号待ち等にスマホを必ず触っていませんか?
たった2~3分程の時間があれば、とりあえずスマホを触る!という習慣になっているのが現代人の生活スタイルです。
電車やバスに乗る機会があれば、一度周りを見渡してください!
ほとんどの乗客がスマホを触っています。
信号待ちの際も周りを見渡してください。意外とみなさんスマホを触っています。
スマホを触っている人を意識して見ると、その多さに少し怖さを覚えますよ…。
スマホを使用している約70%の人が、一日の使用時間を合わせると2時間以上ということから、体への負担が危惧されることは間違いありません。
まず、一つは使用中の姿勢。
スマホは、どこでもどんな姿勢でも操作することが可能なので、ベッドに寝転がってもソファで横になってもトイレの便座に座っていても使用することができます。
変な姿勢でスマホを長時間使用していませんか?
二つ目は、目の疲れ。
スマホは、小型のパソコンのようなものです。液晶画面が大きく、そのライトの影響は目の奥まで届いています。
集中すると、瞬きの回数も減少する為ドライアイの危険性も高くなります。
三つ目は、腕の疲れ。
姿勢とも関連しますが、長時間にわたってスマホを片手で持ち続けるとかなり大きな負担になります。
だいたい平均すると150g~200gの重さです。
バナナ約一本分の重さですが、2時間以上も持っているとさすがに腕は疲労します。
毎日毎日、2時間以上バナナを一本持ち続けていると想像してください。
笑えるような光景ですが、笑えない話です。
小さくて便利で様々なことが、スマホ一台あれば行えてしまう時代です。
ただ、その便利さに依存しすぎてしまうと、じわじわと身体を破壊されるかもしれません。
最近増えた肩こり患者は、まさにスマホが原因だと言っても過言ではないと思います。
まさに賢い小悪魔…。
最近では、スマホ所有年齢も若年化している傾向です。
小中学生の姿勢不良、視力低下に拍車をかけていることでしょう。
しっかりと親の目で子供を注視して、悪い姿勢や使い過ぎを注意できるような環境になるといいですね!
注意すべき大人も、スマホに依存しているからな…。
- 副院長 河野孝則