From : 副院長 河野孝則
本日のテーマ【筋肉の衰え】
9月中旬になり、朝晩はようやく涼しくなりましたね!
日中は、残暑といった感じでまだまだ暑さを感じます。
秋になり、健康の為に少し運動しようかなと考えている方は多いと思います。私もそのうちの一人です。
しかし、いろいろな人の話を聞いていると
『運動したいけど、もう歳やし身体が動かんなー』
『運動すると、また膝や腰が痛くなりそう…』
などの意見を多く耳にします。
実際に年齢を重ねるにつれて、体力の衰えを感じている方は大勢います。
買い物で数時間歩くとすぐに足や腰が痛くなったり、昔より休憩する頻度が多くなったり…。
あとは体格の変化も顕著に表れます。
若い頃より足や腕が細くなったと感じている方はいらっしゃいますか?
もちろん学生時代に比べれば、日々の活動量は減少していますし、車や公共交通機関を頼る事が多くなり、自身のカラダを使う機会はどんどん減ってきてしまうのが現状です。
便利な世の中になりすぎて、機械任せの代償が人間の衰えを昔よりも加速させているかもしれません。
| 筋肉について
何も考えずに筋肉筋肉と、日常的に言葉を使っていると思いますが、筋肉はどのように構成されているかご存知でしょうか?
筋肉とは、一つの単体では無く筋繊維と呼ばれるものの集合体により構成されています。
筋繊維という細い繊維が、束になったものを筋繊維束と言います。
その筋繊維束の集合体が筋肉になります。
| 加齢と筋肉
筋肉は歳を取るとともに、筋繊維の数が減少し、尚且つ筋繊維自体が萎縮してしまうことによる筋肉量の減少がみられます。
とくに加齢による筋肉の変化は、筋繊維自体の減少よりも、筋肉量の減少が主と言われています。
…と説明されてもあまりイメージがわきにくいと思いますので、分かりやすく話を進めていきましょう!
筋肉を会社に例えます。
株式会社 筋肉
創業60年になる老舗です。
その会社で働く従業員1人=筋繊維とします。
従業員100人が所属している部署=筋繊維束とします。
創業当時は、従業員1人1人の年齢も若く、力仕事も難なくこなしていました。
1部署当たり100人の若いパワーが集結することで、飛ぶ鳥を落とす勢いで会社は成長していきました。
しかし、創業から60年経った今、当時から働いている従業員は80歳を超える年齢となり、若い頃の様なパワーを出すことができなくなりました。
1部署当たりの人数は100人のまま変わりませんが、80歳以上の高齢者ばかりの集団では…全盛期の様な勢いは出ませんよね。
つまり、従業員(筋繊維)の数が減って、会社(筋肉)が衰退するのではなく、
従業員(筋繊維)一人あたりの力が弱くなることで、会社(筋肉)が衰退していく仕組みです。
お分かりいただけましたか?
すなわち加齢に伴う筋力低下の本質は、筋繊維一本一本が弱くなり、その結果として筋肉全体が萎縮(いしゅく)していき筋肉量が減少するということです。
成人の筋肉の重さは、体重の約40%と言われています。
個人差はありますが・・・40歳を過ぎると一年ごとに0.5%ずつ減少し、
さらに65歳以降になると減少率が増大され、最終的に80歳までに30%から40%低下するという一般的なデータがあります。
それに対して加齢による筋力の変化は、50歳まで維持されますが、それ以降50歳から70歳では10年間に15%ずつ減少するといわれています。
いずれにせよ、40歳~50歳の10年間に筋肉量が減り、筋力も徐々に低下してきカラダが衰え始めます。
40・50歳代まだまだ働き盛りで、カラダのケアなんて必要ない!仕事に追われて、時間の余裕がない!なんて思っていると、後悔する老後が待っているかもしれません・・・・。
少なくとも計30分間の運動を、できれば毎日行うことが推奨されています!
けれど実際に運動を始めたら、「膝が痛くなった、腰が痛くなった・・・」などの声も多数あります。
一度そのような経験をすると、運動をすることが億劫になり、さらに身体を動かす機会が減少してしまうので要注意です!
そこで最適な運動の一つがウォーキングです。
ウォーキングは他の運動より、カラダへのリスクが低いと言えます。
また、日常生活動作が改善したり生活の質が向上したりするだけでなく、生活習慣病や老年病の予防・改善に有効であることが多くの研究によって確認されています。
あと、侮ってはいけない日本の伝統・・・ラジオ体操!
ラジオ体操には、身体にとって非常に重要な動作が組み込まれています。
毎日丁寧に行うと、かなり効果的です!
がっつりとした運動が苦手な方は、まずは身体を動かす習慣だけでも身につけていきましょう!
歩けなくなった時に、運動しておけばよかったな…と後悔しないようにしたいですね!
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- 副院長 河野孝則