From : 副院長 河野孝則
今日から9月です!
まだまだ秋を感じるには程遠い気温ですが…朝晩は少し涼しくなってきたでしょうか?
季節の変わり目なので、お客様の中にも体調を崩されている方がちらほらいらっしゃいます。
肩や腰の痛みの管理も重要ですが、体調の管理も同じく重要ですのでしっかりと栄養のあるものを摂取して、しっかりと睡眠して夏の疲れに負けないようにしてください!
|運動の秋
ところで秋が近づき少し涼しくなってきたので、仕事終わりや休日にウォーキングやランニングをして体を動かす機会を増やそうかな…なんて思っている方が徐々に現れるかと思います。
日頃から特別な運動習慣が無く、ぐーたらと毎日を過ごしている人が急に運動をすると引き起こしがちな
“あれ” ついてお話させていただきます。
|誰もが一度は経験したことがある筋肉痛について
読んで字のごとく、筋肉の痛みですが 筋肉痛は大まかに2つのタイプに分類できるのをご存知ですか?
① 【筋疲労】
筋疲労とは、激しい運動等をした後に、使いすぎた筋肉が硬くなり、その筋肉を動かそうとすると痛みを感じる症状のことです。
よく筋肉痛は次の日や、2~3日後に出てくると言われますが、残念ながらその原因については、いまだに解明されていないようです・・・。
「歳をとったから筋肉痛は遅れてくるのよ!」なんて思っている方、正解かもしれません。
実は、加齢に伴い全身の循環機能が低下することによって、痛みが遅くなるという報告もあるみたいなので…。
② 【筋損傷】
筋損傷は、普段全く使用していない、あるいは使い慣れていない筋肉を突然使うことで引き起こされます。
(※例えばお父さんが子どもの運動会でカッコいいところ見せるために無理をして走った時など)
状態としては、筋肉を構成している無数の筋繊維が損傷し、炎症がおきることで痛みを感じます。
筋疲労よりも症状が重く、いわゆる肉離れのような痛みを伴うことがあります。
|なぜ筋肉痛は起きるのでしょうか?
これまでは、疲労物質である「乳酸」を原因とする説が一般的でした。
運動をすることで、激しい筋肉の収縮がおきます。その際に、発生するものを乳酸といいます。
乳酸は、発生量が多いと代謝されずに筋肉中に蓄積されます。
乳酸がたまった筋肉は縮んでしまうため、筋肉中を通っている血管を押しつぶすような状態になってしまうので、これが原因で血行を妨げます。
その結果、疲労感やからだの重さ、だるさなどを引き起こすという説です。
一方最近では、運動直後は乳酸値が低下することがわかり、「乳酸」を原因とする説との矛盾が指摘されています。
現在の有力な説としては、損傷した筋繊維やその周辺組織が回復過程で炎症を起こし、
その際に発生する「痛み物質(ブラジキニン、ヒスタミン、セロトニンなど)」が筋膜を刺激するためと考えられています。
医学的知識は日々新しくなっています。
数年前までは常識であったことが、現在では非常識になっていたりすることも稀ではありません。
情報過多の時代ではありますが、情報を仕入れる方法はひと昔前に比べると容易になっているはずです。
様々な情報に惑わされないように、気をつけないといけませんね!
PS: サッカー日本代表、W杯出場決定おめでとうございます!サッカー大好き人間としては、最高の一日でした!これからは、W杯でどれだけ戦えるかが目標です。高みを目指して突き進んでしきましょう!
- 副院長 河野孝則